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- 噛み合わせの重要性
正しい噛み合わせを作るには、ドーソンの咬合理論が有効です
日本の歯科医療では噛み合わせ(咬合)に関する明確な方針が定まっておらず、歯科医院によって診療方針が異なっています。そのため、歯科医師の経験や勘で咬合調整を行っているケースも少なくありません。また、噛み合わせの調整は、矯正歯科で行うものとお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、虫歯や歯周病治療、インプラントなど、全ての歯科診療で咬合調整は行われております。その咬合調整が適切でない場合、後々のトラブルに繋がる可能性もあるのです。そのため、本来であれば経験や技術はもちろんのこと、しっかりとした理論に基づいて行わなければいけいない作業です。
当院では世界的な咬合学の権威であるピーター・E・ドーソン先生が提唱する「ドーソン咬合論」を元に、咬合調整を行っております。解剖学や科学的な観点から、理論に基づいた咬合調整を行っておりますのでご安心ください。
正しい噛み合わせは、歯だけを診ていても作れません
噛み合わせというと、歯と歯の接触する部分だけを診て、適切かどうかを判断しているように思われがちです。しかし、それだけでは正しい噛み合わせを作り出すことができません。
正しい噛み合わせを作るためには、歯だけでなく、歯肉や歯周組織、顎関節、首から上の筋肉など、様々な部位が関係してきます。また、顎が安定する「中心位」と言われる位置を取得した上で、中心位を基準として調整することが不可欠です。頭部から顎、首にかけての咀嚼筋群や顎関節などの調和が取れた状態で、はじめて快適で安定している噛み合わせを作り出すことができるということです。
咬合に起因する問題
咬合の乱れが、体にとってどのような問題を引き起こすのでしょうか。
口腔内の問題で言えば、虫歯や歯周病のリスクが高まるといった点が一番にあげられるのではないかと思います。しかし、それだけではありません。過度な負荷がかかっている歯は、摩耗してしまったり、歯頚部(歯の根元)の欠損が生じたり、歯そのものが折れてしまうことも考えられます。
また、咬合の乱れは口腔内だけにとどまらず、全身にも影響を及ぼすことがあります。噛み合わせと、顎や首周りの筋肉とは密接な関わりがあり、相互に作用しています。そのため、長期間に渡って負荷がかかると、口が開きづらい、顎関節が痛む、肩こり、首の痛み、偏頭痛、めまいなど、様々な形で弊害が現れてくるのです。肩こりや首の痛みが気になって整骨院などに治療に行くと、確かに一時的には良くなります。しかし、噛み合わせが改善されていないままだと、根本的な原因が解決されていないために再び痛みが生じてしまうのです。そのため、噛み合わせを正しく調整してあげることで、これらの気になる症状が改善されたというケースも少なくありません。
咬合調整は、口腔内だけなく全身の健康を守るために大切です
一般的に、歯科の疾患は進行性です。そのため、自然治癒するということはなく、時間の経過と共に悪化していくものと考えてください。また、歯は全身の中で考えると一部の器官ではありますが、全身の健康にも大きな影響を及ぼしています。
今は自覚症状がなくとも、症状が現れてしまう前に兆候に気がつけるよう、定期的に検診を行うことが重要です。また、虫歯や歯周病のチェックだけでなく、適切な咬合の診断や調整も重要となってきます。
いつまでも健康的に過ごすためにも、定期的な歯科検診・咬合診断をお薦めします。